格闘技と武術について1
これらの言葉は一般の方にはほとんど区別がついていないと思います。
といいますか、厳密には区別が難しく全てを明確に区分できる人もいないと思います。
ただ、私の中では一つの区分があるのでよろしければ参考にして下さい。
もし人間が格闘ゲームのように本気で戦いあっても痛くもなく疲れもせず怪我もせずということでしたら、格闘技と武術はそもそも分かれることはなかったと思うんですね。全力でなんでもアリで相手と攻撃し合って練習し合うのが一番強くなる方法のはずです(もちろんそれだけでいいという意味ではありません。効果的な練習方法、部分的に特化した練習方法も必要です)。
ただ、当たり前ですが人間は攻撃を食らうと痛いですし怪我もします。最悪命まで落としてしまいます。自分を守るための練習が回復不能なまでに自身を怪我させてしまう、果てには命を落としてしまうのでは本末転倒です。
ですので強くなるための練習方法として、大きく2つに分岐しました。ひとつは相手を壊してしまう、または殺してしまうような攻撃は禁じて練習する方法です。つまりルールができるわけです。同時にルール内で優劣を競う、試合が行われるという事になります。これらが格闘技ですね。そのかわりルールで禁じられていること以外は全力でしていいのが格闘技ですので、当然強い攻撃ができるように、また禁止部位以外の所は攻撃に耐えられるように鍛え上げ、スタミナをつけ、試合に勝てるようにトレーニングするわけですね。
…続きは次回に タクティカル・シラット 岩田
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