スティックの話

 シラットではスティックを使った練習も行いますが、同じようにスティックを使う練習であってもそこには2つの内容が含まれています。

 ひとつは棒術そのもの。もう一つは刀剣術です。

 もちろんこの両者は共通する技術も多く、明確に区別されるものではありません。ただ戦闘コンセプトが異なりますので注意が必要です。

 大きな違いは以下の2点です。

 ひとつは刃筋。刀剣術では常に刃筋を意識して練習する必要があります。もちろん棒術においても力が入りやすいので「その棒が刀だとしたら刃があるはずの所」で打つのが原則ですが、そこにこだわる必要はありません。ですので棒術としての意識が強いほど、アバニコやプニョストライク、さらには武器を持っていない方の手の打撃のような技術が重視されます。

 もうひとつは距離感ですね。刀剣術は長距離(刃先が相手の刀を持った手に届かないギリギリのライン)から相手の武器を持った手を攻撃するのが基本コンセプトになります。

 棒術はこれよりも基本の距離が近くなり、中距離(棒先が相手の体に届かないギリギリのライン)から相手の頭部や体、足を攻撃するのが基本コンセプトになります。

 伝統派と呼ばれる流派ほど前者の要素が強く、現代シラットになると前者の要素が強くなりますね。これは刀で戦うことがありえた戦争時代以前と、誰も刀を持ち歩かず刀での戦闘を意識する必要が薄れてきた現代の時代背景の違いによるものが大きいと思います。

 タクティカル・シラット 岩田

タクティカル・シラット

インドネシアやマレーシアなどの東南アジアで広く普及している武術「シラット」。  そのシラットを練習している「タクティカル・シラット」という団体です。  組手練習で、打撃、関節、テイクダウン、拘束、武器術(カランビット、ナイフ、スティック)等を行います。  興味のある方はお気軽にお問合せ下さい(*'▽')

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