シラットの肘について

 タクティカル・シラットでは肘を9つに分けて解説していますが、もちろん肘の技術はそれだけではなく無数にあります。

 肘に限らずシラットの技というのは色と同じで無数に種類があるのですが、代表的なものに名前がついていると思って下さい。同じ虹を見ても日本では7色とされていますがアメリカだと6色とされているそうです。本当は虹には無数に色があるはずですが、細かく分けすぎても意味がないので6~7色だと理解したわけですね。

 それと同じでシラットの技もどれとどれを同じものとするか、どれとどれを違うものとするかはその流派ごと、その先生ごとに異なっていて興味深いところです。

 肘の種類は、まず肘のどこを使うか(どの部分を相手に当てるか)によって大きく分類できると思います。

 肘の前腕部分、上腕部分、外側、内側、そして一番尖っている頂肘の5つですね。

 タクティカル・シラットの肘でいうと、

 1の水平肘、2の斜めの肘、3の打上げ肘は肘の前腕部分を、

 4の打下ろし肘と5の外肘は肘の上腕部分を使います。

 6の開く肘と8のシャーロックの肘は肘の外側部分、

 7の閉じる肘は肘の内側部分を使っています。

 9の回転肘は肘の名称がついていますので肘カテゴリーに入れていますが、厳密には肘の技術ではなく、上腕の技術ですね。肘のどこも相手に当てずとも使える技術です。

 頂肘を使う技術もありますがあえて9つの肘には入れておらず、授業でも教えていません。

 他の武術では肘の前腕部分や上腕部分を使う技術はありますが、内側や外側を使う技術はあまり見かけませんのでこれらはシラットらしい技術のひとつなのかもしれません。

 この内側の肘や外側の肘を積極的に攻撃に使う流派もありますが、タクティカルでは回転肘と同様に捌きやコントロール中心に使う肘と位置付けています。やはり前腕肘や上腕肘とは異なり関節部分がもろに当たりますので強く打つには適していないですし、閉じる肘やシャーロックの肘を水平肘、開く肘を外肘で代用できるときには、あえてそこで打つ必要もないと思います。

 反面、これらの肘は上腕肘・前腕肘よりも幅がありますので相手の攻撃を捌いたりコントロールするには適した肘だと言えます。ですので、例えばナイフで突かれた時にこれらの肘で相手の手の甲を捌くと同時に攻撃する、というのが攻撃に使う適した方法ですね。

 タクティカル・シラット 岩田

 

 


タクティカル・シラット

インドネシアやマレーシアなどの東南アジアで広く普及している武術「シラット」。  そのシラットを練習している「タクティカル・シラット」という団体です。  組手練習で、打撃、関節、テイクダウン、拘束、武器術(カランビット、ナイフ、スティック)等を行います。  興味のある方はお気軽にお問合せ下さい(*'▽')

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