ショルダーロックの膝について
シラットの基礎的な拘束技としてショルダーロックというものがあることは以前からお話ししていますね。そして肩を拘束する前に肩回りにダメージを与える手段として鎖骨に肘打ちするのが基本であると先日述べました。
そしてもう一つ、ショルダーロックの前に入れるべき打撃として、膝蹴りがあります。
この膝蹴り、練習では多くの人が相手の鳩尾(みぞおち)を蹴っているのですが、基本は鳩尾ではなく相手の膝の少し上を蹴ります。ちょうどキックボクシングや空手でローキックを蹴る辺りです(膝の外側ではなく内側ですが)。
もちろん鳩尾は急所ですので鳩尾を蹴って頂いてもいいのですが、相手にかわされ足を取られてしまう危険性がありますので(YouTubeの動画 https://youtu.be/h_wj53YBhMM)、そこまで足を上げずに蹴ることができる膝の上が基本の狙い所になります。
綾瀬はるかさんはドラマ「奥様は、取り扱い注意」でショルダーロックから相手の顔面に膝を入れていましたが(笑)、これは原則的なものではなくバリエーションということになりますね(ビジュアル的にかっこいいですし真似したい所ではありますが)。
足を蹴るのは鳩尾を蹴るよりもぬるい(?)攻撃に思えるかもしれませんが、きちんと当たれば激痛で足がしばらく動かせなくなります(足の鍛え方次第ではありますが)。みなさんもよろしければ膝の拳1つ分ぐらい上(座っている方は手前側になりますね)で少し内側の部分を裏拳でゴツゴツ叩いてみて下さい。あまり痛くないところと痛いところがあると思いますが、その痛いところを膝で蹴るのです。
うまく当れることができれば相手の片足を利かなくできますので、その後の戦いを圧倒的に有利に進めることができます。テイクダウンも容易ですね。
タクティカル・シラット 岩田
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