シラットとは?/シラットの技術
シラットとは、東南アジアで普及している武術です。
諸説あるようですが、マレー半島発祥でマレーシア、インドネシア、タイやブルネイ、シンガポール、ラオス、ミャンマーなどで練習されているそうです。
素手(打撃、関節、拘束、テイクダウン、グラウンドなど)と武器術(ナイフ(短刀、ピサウ)、カランビット、トンカット(棒、スティック)、サロン、テキピ(サイ)、カパック(斧、トマホーク)、サビット(鎌、シックル)、トヤ(長棒、ロングスティック)など)があり膨大な技術体系があるのが特徴ですが、全ての流派で全ての武器を必ずしも使うわけではありません。
またディスアーム技術も豊富で素手または武器を持った状態でナイフやスティックのみならず、ガンディスアームなども練習いたします。
シラットの流派は数百にも及ぶと言われていますが、シラットの種類については大まずきくふたつに分類されます。
いわゆる「伝統派シラット」と「近代シラット」です。
伝統派シラットは東南アジアで脈々と受け継がれてきた武術で、特にインドネシアのプンチャック・シラットが有名ですね。「プンチャック」という言葉はインドネシア語で芸術やアートを意味します。インドネシアではオランダ統治時代に反抗勢力抑止のためシラットを始めとした武術を禁止されたので、舞踊の中にシラットの動きを取り入れ踊りを踊ることで隠れてシラットの練習をしました。ですので芸術的なシラット、プンチャック・シラットと名付けられたのでしょう。
動きもダイナミックで美しい流派が多いため、映画でもよく採用されています。
「ザ・レイド」シリーズでもお馴染みのイコ・ウワイス先生(ティガ・ブランタイ)やヤヤン・ルヒアン先生(プンチャック・シラット・テナガ・デサール)、チェチェップ・アリフ・ラフマン先生(パンリプール)などはプンチャック・シラットになります。
伝統派はこの他にもマレーシアで学ばれている「シラット・ムラユ(マレーシラット)」やタイで学ばれている「シラット・パタニ」、マウル・モウニー先生で有名なブルネイシラット(もっともマウル先生の「Silat Suffian Bela Diri」は伝統的ブルネイシラットと近代シラットのミックスだそうですが)等があります。
ただ、伝統派には「インパワー」という我々日本人にはなかなか理解しがたい技術を採用している流派が多いです。
私もインドネシアの留学生にタクティカル・シラットを見てもらったことがありますが、「私の知っているシラットよりも実戦的です」という感想を頂いたことがあります。
これに対し近代シラットはダン・イノサント先生等を中心にアメリカで普及したシラットの流れになります。
ダン・イノサント先生はフィリピン系アメリカ人であったためフィリピン武術カリ(アーニスやエスクリマとも呼ばれる)とシラットを融合させ「カリ・シラット」としてジークンドーと共にシラットを広めた第一人者でしょう。
シラットはアメリカに渡り、インパワーや踊りの要素をそぎ落としCQC(近接格闘術)等を吸収し、より実戦的な武術として普及しました。それが「近代シラット」と呼ばれるものです。
私達の「タクティカル・シラット」はこの近代シラットをベースにしつつも、別途カリや伝統派シラットの要素を取り入れたものです。
ご興味を持って頂いた方はぜひ一度タクティカル・シラットを体験してみて下さい!
タクティカル・シラットプロモーション2019です(*'▽')
プロモーションのためにこんな動画を取りましたが、いつもの練習風景は下の2018バージョンです。
宜しくお願い致します。
シラットの素手の技術は打撃のみならず関節技やテイクダウン技も豊富ですし
スティック、ナイフ、カランビット、サロンなど様々な武器術もあります。
よろしければタクティカル・シラットのプロモーション動画2018をご覧ください(*'▽')
シラットで特徴的な打撃技「肘」の説明動画です(*'▽')
タクティカル・シラットでは肘を9種類にまとめて練習しています。
詳しい解説は入門DVDに収録しています(*'▽')
家で1人で練習できることをまとめた「お家でシラット!」シリーズ。ガードポジションや肘、パンチやハンマーパンチの独習プログラムです。
その後、カランビットやスティック、ナイフなどに進みます(予定)
スティックの基本の素振り動画です。
初級8コンビネーションはタクティカル・シラットで基本としている3つの攻撃法、「ブレイク」「スラッシュ」「サークル」が練習できるコンビネーションになっています。
詳しい解説は入門DVDに収録しています。
北関東合宿で行ったシラットの蹴り対処。
この他にも様々なパターンがあります。
回し蹴り、上段蹴りの対処は教則DVD中級「素手」に収録しています。