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その後、この素振りを対人で練習します。

ただの素振りであったものが、武術として意味をなしてきます。

 ちょうど「ベスト・キッド」の「ワックスを塗る!ふき取る!」が空手の防御の動きになっていることに感動する主人公と同じでしょう。

 ああ、この手の動きはこういうことか、という感動。

 この手法はぜひ見習いたいと思います。

 

 そのあとは基礎的な攻防を素手で練習しました。いわゆる「パナントゥカン」「ダーティ・ボクシング」と呼ばれるテクニックですね。

 詳しい説明はありませんが、随所に肘打ちの暗打(隠し技)が含まれています。

 しかもかなりの長手数。

 次第にキット先生の本領が発揮されてきました。面白い!

 タクティカル・シラット 岩田

 

 2018年12月15.16日にマウル・モウニー師とキット・エーセナズ師のセミナーがありましたので参加させて頂きました。

 2月間に渡って延べ14時間、色々と得るものの多いセミナーでしたので、少しずつブログに書いていければと思います。ちなみにどちらの先生にいつ教えてもらえるのか何をやるのかは事前に知らされていませんでした(持ち物としてスティック2本、トレーニングナイフ、トレーニングカランビット、トレーニングアックス、サロンの指示がありましたので、それらの練習をするというのは想像がつきましたが、往々にして予定は変わります)。

 初日はキット先生のナイフトレーニングから始まりました。

 シャドウで逆手持ちのスタブからチェックハンドを入れて数か所突きます。

 タクティカル・シラットでもよくやる練習方法なので余裕ですね!

 いや逆手持ちはあまりやらないか。

 ただ動きに法則がありますので、それを覚える必要があります。

 今度はステップを使って回りながら。

 初心者向けの丁寧な進行だな、とこの時は思っていました。

 次回へ続く… 

   タクティカル・シラット 岩田

 

今週末、11月18日はいよいよタクティカル・シラットの北関東合宿です。

久しぶりの畳の会場なので、テイクダウンもやりたいと思います。

また鏡がありませんので、ディスアーム系を多くできたらと思っています。

素手、ナイフ、カランビット、スティックたっぷり6時間行いますので、お近くの方はぜひ足をお運びください(*'▽')

今週末(2018年11月3~4日)はいよいよ名古屋セミナーです。

名古屋でのセミナーはタクティカル・シラット史上初めてです。

今後につながるよう、名古屋やその近くの方々にぜひご参加頂きたいです。

お近くの人はどうぞご検討下さい!

今週末9月30日(日)はいよいよタクティカル・シラットの東京合宿です。

場所取りしたのは半年くらい前でしたが、本当にあっという間と感じます。


 一日に8コマ(8時間弱)、基礎・素手からスティック、ナイフ、カランビット、その他普段やらない武器まで行います。

 1コマから受けて頂くことができますので、お時間や予算、お好みに合わせて1~数コマ選んで頂いても構いません。

 ただ、全く初めての方は基礎(1コマ目)と自分の興味のあるコマを受けて頂く事をおすすめいたします。

 カランビットやその他の武器をやりたい方も、なるべく基礎編を受けて頂ければと思います。もちろん経験者の片はお好みで受けて頂いて構いません。


 それでは宜しくお願い致します!(*'▽')

 タクティカル・シラット 岩田

 ただ誤解があるのが、武術も実際に戦うときには筋力があった方がいいのです。

 当たり前のことなのですが、武術は戦うときも筋力がいらないと思っている人が多いですよね。よく武術の謳い文句として、「力のいらない練習なので女性や子供でも習得できます」とあります。これ自体は嘘ではない(はず)ですが、やはり力で対抗されるとかからないことが多いです。

 じゃあ武術なんか意味がないというかとそうではありません。

 

 私は武術とは「力効率」だと考えています。

 

 要は少ない力で大きな力を得る技術のことです。

 例えば、腕相撲をするとします。力の均衡している者同士で一方が相手の手首を持って腕相撲をすると、手首を持たれている方が勝ち、手首を持っている方が負けます。

 武術とはこのように腕相撲で相手に手首を持たせるような技術なのです。

 ですが、小さい子供の手首を大人が握って腕相撲をしても、力の強い大人が勝つでしょう。

 武術家との戦いにおいても同じことが起こりえます。

 効率的な技の掛け方をマスターした人であっても、それを上回る筋力を持っている人にはかからないことはままあります。

 ですが、筋力の強い人に技がかからないといっても技ができていないわけではありません。それは腕相撲の例でもわかると思います。相手に手首を持たせられたとしても(技が正しくかかったとしても)、勝てるとは限らないという事です。ただ、圧倒的に有利になっているというだけです。

  武術家は高齢になるにつけ筋力が落ちて、これと反比例してどんどん技が洗練されていることになりますが、トータルで強くなっているかは別問題という事になります。

 もちろん強さとは筋力と技術だけで測れるほど単純なものではありませんが、筋力と武術や格闘技の関係が理解して頂けたら幸いです。

 タクティカル・シラット 岩田

 

 

 このところ格闘技と武術、武道について述べてきましたが、その中で一点質問がありましたので加筆致します。

 筋力は武術習得について有害にすらなりうるという点です。

 筋力は格闘技をするに当たっては必要不可欠でしょう。

 ところが武術の習得では有害ですらあるとはどういう事でしょうか。

 格闘技も武術も「強くなる」という目的は同じはずです(武道は建前上(?)人格形成が目的ですが、本質は同じだと思っています)。

 なのに片や必須で片や有害と言うのは少し面白いですよね。

 

 答えは至ってシンプルで、武術の習得において筋力があれば効率的な方法(=正しい技の掛け方)でなくても技が掛かってしまうので、正しい技の掛け方を覚えなかったり、間違っていても気づかない点にあります。

 ですので、筋力は武術の「習得」には不向きなのです。なので武術によっては一切の筋トレを禁じているところもあります。もちろんきちんと脱力できれば無害ですが、これがまた難しいですよね。

 力でも技が掛けられればいいじゃないか、という方もいらっしゃいますが、武術の練習においては技が掛かるかどうかではなく、正しく(効率的な方法で)掛けられているかが重要なのです。力が強い人も、自分以上に力の強い人には一切効果がないのでは武術をやっている意味がありません。自分よりも筋力の強い人と戦う必要があるときの為に、普段は力を使わずに正しい方法を学ぶべきなのです。

 続きは次回に タクティカル・シラット 岩田

 


 

 

 


 

 


 前回武道について述べましたが、武道は特殊なカテゴリーであり、格闘技と武術のような対概念ではないと私は考えています。ですので、これまでに私が述べてきた基準を使えばいわゆる武道と呼ばれるものも格闘技と武術に分けることができます。

 そしてそれぞれが禁止している部分については練習がなされていない、または不十分である以上、純粋に強くなりたいという方は武術と格闘技の両方を練習する必要があると思っています。

 もちろん特定の競技で強くなりたいということであればその競技ひとつに打ち込んだ方が効果的であることは言うまでもありませんし、楽しんで学びたいということであれば自分が一番楽しいと思うものを練習すればいいことも言うまでもありませんね。

 

 タクティカル・シラット 岩田

 今まで格闘技と武術について述べきましたが、あとひとつ武道について書きたいと思います。

 主要武道9連盟が加盟する日本武道協議会は「武道は、武士道の伝統に由来する我が国で体系化された武技の修錬による心技一如の運動文化で、柔道、空手道、剣道、相撲、弓道、合気道、少林寺拳法、なぎなた、銃剣道などを修錬して心技体を一体として鍛え、人格を磨き、道徳心を高め、礼節を尊重する態度を養う、国家、社会の平和と繁栄に寄与する人間形成の道である。」と制定しているそうです。

 つまり、近代の日本では格闘技や武術と呼ばれるものは「武道」としてひとくくりにされ、本来人を傷つけ殺める手段である技術を武士道由来するものとし、人間形成の手段としているのですね。ですので近代以前の日本の武術・格闘技≒武道だと言って差し支えないと思います(キックボクシングは日本発祥ですが、現代に考案されたもので武士道と結び付けられません。ですので格闘技カテゴリーだと考えています。あと修斗とかでしょうか)。

 逆に海外の武術や格闘技が「武道」と呼ばれることもありません。武士道と関わり合いがないからですね(某国の日本の武道そっくりなものについてはなんともいい難いですが)。

 この「格闘技や武術をひとまとめにして人間形成の手段としての武道と称する」試みは実にうまくいっていて、例えば剣道は「本来」日本刀で切り合う練習をするもののはずですが、武士道(礼節)を加味することで剣道をやっている人を野蛮であるとか危険人物であるとか評価する人はまずいませんね。ですがこれがナイフ術となると途端に危険なにおいがしますよね(笑)。お見合いの席で特技を聞かれ「剣道です」と答えれば真面目そうとか礼儀正しそうとかいう評価でしょうが、「ナイフ術です」と答えたらまず確実に破談です。完全に変人扱いです。「本来」日本刀の練習かナイフの練習かの違いだけのはずなのですが。

 もちろん礼節は大切です。野蛮とも思える技術を練習するからこそ大切です。

 タクティカル・シラットでも練習相手と組手を始める前と後には相手に礼をします。

 礼法は今のところ特に定めていません。形ではなく、相手に敬意と感謝を表すこと自体が大切だと考えているからです。

タクティカル・シラット 岩田


 今まで述べた通り、私は格闘技と武術の違いは禁じることの違いだと思っています。

 すなわち、危険攻撃を禁じているのが格闘技で、全力攻撃(武器術についてはそもそも攻撃を当てること)を禁じているのが武術です。

 もちろん中には危険攻撃を禁じながら全力攻撃をしないものもありますし、ひとつの道場で試合形式の練習と組手をする所もありますが、その本質はどちらにあるのかということで区別がつきます。

 そして、危険攻撃の禁止とはルールに他ならず、ルールがあればそのルール内での優劣を競うのが常ですので、試合が生まれます。ですので、試合に勝つのが本質かどうか(くだけた言い方をすれば試合で優勝するのが一番価値があるのかどうか、練習の主目的が試合に勝つ事にあるのかどうか)で区別すれば両者は区別できることになります。

 具体的に言えば、ボクシングやキックボクシング、総合格闘技、レスリング、散打などは格闘技。その名の通り日本の古武術や少林寺拳法、中国拳法などは武術です。

 タクティカル・シラットはそもそも試合がありませんので武術のカテゴリーに入ります。他のシラット、特に伝統派では試合のあるところもあります。しかし個人レベルで試合に勝つ事を目的として練習している人はいるでしょうが、流派自体が試合に勝つ事を主目的としているところは私の知る限りありませんので、全て武術としてよいかと思っています。あくまで副次的に試合形式の練習もしているという理解です。

 あと、武道という言葉もありますね。この武道は格闘技や武術とどのような関係にあるのでしょうか。

 続きは次回に…タクティカル・シラット 岩田

 

 今までに、いわゆる格闘する技術は練習方法により2つに大別でき、そのうちのひとつは相手を壊してしまう、または殺してしまうような危険な攻撃は禁じる反面(ルールの制定)、ルール内では全力で攻撃し合い、かつ試合という形式で争えるもの、すなわち「格闘技」と呼ばれるものでした。

 これに対してもうひとつは、一番効果的な、一般的に禁じ手と呼ばれる攻撃(目潰し、喉潰し、噛みつき、指折り、金的など)を取り混ぜながら、または武器で相手を攻撃する練習するを反面、全力でそれらの攻撃を当てると相手が怪我をしてしまうので当てる寸前で止めたり、手加減したり、または型稽古をする練習方法です。これが武術と呼ばれるものですね。

 武術は危険で効果的な技術を習得できる反面、全力で攻撃し合うことをせず、また相手が攻撃に抵抗することも原則ありませんので(そういう練習をしているところもありますが、それも想定に則って行われていますね)、筋力を鍛え攻撃に耐えられる体を作りスタミナをつける必要がありません(むしろ「技の習得」という意味では筋力は有害ですらあります)。もちろん武術の流派によっては「強さ」のためにそれらを鍛えるトレーニングをしているところもありますが、武術の習得自体に必要なものではありません。

 禁じ手や武器による攻撃は、筋力に基づく強い打撃である必要はありませんので、強く攻撃するためのトレーニングをしないことが多く、素手では格闘技の攻撃よりも打撃力は劣ることが多いです(その分効果的な攻撃方法の習得に心血を注ぐわけですが)。またその武術が想定している攻撃以外は対処が難しいです。そして相手が全力で攻撃してきた場合、それに耐えうる体に鍛え上げていない事がままあります(武術的には受けないのがが最良ということもあるでしょうが)。さらに長時間動き回ることも想定していない武術では、スタミナもあまりつきません(もちろんその武術的にはスタミナは必要がないという考え方なわけです)。

続きは次回に…タクティカル・シラット 岩田

前回の続きです。

 格闘技は禁止技以外については全力で攻撃し合いますので、その試合に勝てるように技術面のみならず筋力を鍛え、速くて強い攻撃ができるようになり、また強い攻撃に耐えられる丈夫な体を作り、スタミナをつける必要があるわけです。そうしないと試合に勝てないからですね。

 結果格闘技の練習生は強い体と攻撃力、スタミナを手に入れられるわけです。これらが「強さ」にとってプラスになることは言うまでもありません。

 反面、純粋に「強くなる」という側面から考えると、試合特化した技術がかえって邪魔になってしまう可能性があるというデメリットがあります。

 当然格闘技の練習生は試合に勝つことを目標に練習するわけですから、試合に勝ちやすいスタイルになるわけです。たとえば顔面に攻撃を入れることが禁じられた格闘技ですと本来一番ガードすべき顔面をガードせず、ボディーをガードするのが定石になります。これは試合に勝つのにはいいですが、ルールを守らない人からの顔面攻撃を食らいやすいとデメリットもあるわけです。もちろんスポーツだと思って試合に勝つことだけが目標であれば全くデメリットではありませんし、格闘技をやられている方でも、試合は試合でストリートファイトは別、と言う意識で別途トレーニングされている方はきちんと使い分けができるでしょう。

 格闘技を極論すれば攻撃力と体の強さとスタミナが誰よりもあれば、技術はそれほどでなくても勝ててしまいますし、また試合に勝てればそれで良しとされるのも格闘技です。

タクティカル・シラット 岩田